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和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.418『イチロ~,スッズゥキィ!』

エンタメ・スポーツ

2012-07-30

 先週の火曜日(7月24日)の朝,いつものようにパソコンを開き,新着ニュースをチェックしていて我が目を疑った。『イチロー,ヤンキースへ移籍』─。

 MLBでは,長期に渡り同一チームで活躍する選手,とりわけ,入団から引退まで一つのチームに所属していた選手を,敬意をこめて「フランチャイズ・プレーヤー」と呼ぶが,イチローもヤンキースのJ・ディマジオやカージナルスのS・ミュージアルなどと並んで,マリナーズにおいてその仲間入りをするものと思っていた。

 イチロー自らの希望で移籍することになったとのことだが,退団会見のわずか4時間後には,ヤンキースのユニフォームを着たイチローが,セーフコフィールドの三塁側ダッグアウトから現われ,アットバットの前に11年間声援を送ってくれたスタンドに深々と一礼する姿は感涙モノであった。

 

 若返りを図るチーム事情への配慮や,新たな環境に身を置きたいとの欲求が電撃移籍の理由だそうだが,これまで築いてきた地位に安穏とせず,慣れ親しんだ背番号や打順に固執することもなく,より困難なステージへと挑戦し続ける姿は,イチローがいかに偉大なアスリートであるかを物語っている。

 

 元売の構想からはとっくに外れており,“戦力外通告”に相当する仕入単価を突きつけられても,いまだにかつての栄光を捨てきれずにいるGS経営者は,イチローに見倣うべきだろう。永年掲げてきたサインポールを降ろすことなど,背番号「51」と別れを告げる決断をしたイチローの勇気と比べれば,物の数ではない。8番打者に置かれても,その第一打席で見事な中前打を放ち,すかさず盗塁をキメたイチローを見ていると,体裁や評判を気にしてPBとなることを恐れたり,コスト削減のために行動することをためらっている自分が何と意気地のない人間だろうと思えてくる。

 ヤンキースタジアムは右翼が狭く,中堅から左翼までが広い球場のため,イチローは現在故障中の右翼手が復帰したあと,左翼を守らされることになるという。抜群の守備力を買われての起用なのだろうが,それでも,内野ゴロの度に一塁手のカバーに入ったり,遠くの塁に送球する機会の多い右翼に比べれば,左翼はやや手持ち無沙汰なポジションと言わざるを得ない。「高齢者優先席」と呼ばれる所以だ。

 同じGSでも,フルサービスとセルフサービスでは,ライトとレフト以上に異なる。セルフへの改造は,ある意味,手持ち無沙汰なポジションへの転換に似ているかもしれない。しかし,そこはヤンキースタジアム以上に,広く深い,やりがいのある場所でもあるのだ。掛売り客やクレジット客といったコストのかかる窮屈なフィールドから,ローコストセルフによる新たな顧客獲得へと守備位置を変えるべきだ。

 “常勝軍団”ヤンキースの一員になるということは,そこで期待された成績が挙げられなければ,“世界一野球にうるさい種族”であるニューヨーカーたちから情け容赦ない批難を浴びることを意味する。マリナーズに留まれば経験せずに済んだかもしれない屈辱を味わうこともあるだろう。だが,イチローはその“最も過酷な職場”を選んだ。「イチローだから」とも言えるが,「イチローですら」とも言える。イチロー,これからも我々に勇気と感動を与えてくれ!NHKは,退屈なオリンピック中継なんか民放にやらせておいて,連日,ヤンキースの試合を中継してくれ!

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