セルフ給油システム・周辺機器 販売・施工
和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.42『酉年のはじめに』

オピニオン

2005-01-03

 「一年の計は元旦にあり」─元旦に計画を立て、大晦日に計画通りだったかどうかを振り返るのが日本流の習わしというわけだが、みなさんはどんな計画をお立てになっただろうか?いや、その前に、昨年は計画通りに事が運べただろうか?

 そもそも年間収益計画なんてものを立てたところで、昨年のような原油高騰という“大津波”に見舞われたら、あっけなく吹っ飛んでしまう。入念にマーケティングとやらをやって“千㌔級セルフスタンド”を作ったつもりでも、近所に同じようなスタンドが二件も三件もできてしまえば、もくろみは水の泡となってしまう。

 そんなわけだから、一年の計を元旦に立てたところでどうにかなるものでもないのだが、何かしら抱負や展望を語らずにはおられないのもこの時期である。年が変わっただけなのだが、何やら新たな気分に浸ることができる実におめでたい時期なのだ。この時期だけは、過ぎた日々への後悔も、来たる日々への不安もしばし忘れて“コケコッコー”と高らかに気勢を上げることが許されるというわけだ。

 では、私のささやかな抱負はと言えば、やはり今年こそ、ローコスト・セルフの時代を切り拓きたいという願いに尽きる。昨年、このコラムで再三再四述べたとおり、これまで業界の中で主流とされてきた大型セルフスタンドは、高い固定費と、厳しさを増す競争の中で、もはや採算ラインを維持することができなくなっている。自称“ローコスト・セルフの伝道師”である私としては、セルフはたくさん売るためのシステムではなく、利益をあげるためのシステムだということに、これまで以上に声高に訴えてゆきたい。

 とはいえ、私のような小者がやることは、空を飛ぼうと羽をばたつかせる鶏のように、無鉄砲で無意味な事なのかもしれない。そうであっても、やはり「一年の計は元旦にあり」。この時期には夢を語りたいし、どうせ語るなら鳥肌の立つようなスケールの大きな夢を語りたい。これからも、鶏舎に納まっているブロイラーではなく、発育が遅く、産む卵の数も少ないが、自由に走りまわり、おかげで肉付きがよく、インフルエンザにも強い“名古屋コーチン”のようになりたいと思っている。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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