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和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.448『丸坊主になる?!』

エンタメ・スポーツ

2013-03-04

 1944年6月,フランスのノルマンディ海岸に上陸した連合軍はナチ・ドイツ軍を圧倒し,2ヶ月後には首都パリに進軍した。ナチの圧制から解放され歓喜に沸く中,パリ市街の各所でドイツの統治下で協力者として働いた者たちへのリンチが始まった。その中には,ドイツ兵の愛人だった女性たちもおり,彼女たちは頭を丸刈りにされ,さらしものにされた。

 ずいぶん前にドキュメンタリー番組で見た映像がよみがえった理由は,「AKB48」の峰岸みなみちゃんが自ら坊主頭になって「ユーチューブ」で謝罪したという異様なニュースを見たからだ。一体何をやらかしたのかと思ったら,「恋愛」したからだという。国民的アイドルであるAKBのメンバーには恋愛禁止という“掟”があり,それを破ったために責任を取ったのだ。

 私と同じように感じた人は少なくないようで,肥留間正明という芸能評論家もやはり今回の出来事でパリ解放時のリンチを連想したと述べ,「違和感を覚えた」としている。恐らく新たな話題づくりのネタとして行なわれたのであろう今回の丸坊主騒動だが,“やり過ぎだ”などと批判を浴び,さすがの秋元センセイも読みが外れたのではなかろうか。

 一方,GS業界でも元売系列に属している会社は表向き“恋愛禁止”となっているが,実際のところは二股,三股を掛けているところがざらにある。元売側も気付いてはいるが, 「ウチのガソリンは高いから仕方ないよな」と見て見ぬ振りを決め込んでいるようだ。肝要であると言えばそれまでだが,これはよろしくない。みなみちゃんが恋愛したのとはわけが違うと思う。

 前回のコラムでも取り上げたが,元売はそれなりの正当な理由があってブランド料を付加したガソリンを系列店に卸しているはずである。系列店も,元売マークを掲げることによる有形無形のメリットを享受しているからこそ系列に所属している…はずだ。にも関わらず, 私たち卑しい独立系GS業者の真似をして,目先の利益を追求して複数の仕入先と節操のない恋愛関係をするとは,元売に対する,さらにはそのマークのファンに対する裏切り行為以外の何物でもない!

 AKBに恋愛禁止の掟が存在するのは,「代わりはいくらでもいる」という買い手市場の組織なればこそのことだ。ルールが守れないならどれほど人気者でも厳格に処罰するというのは,ある意味公正な事といえる。石油元売も,業転ガソリンを浮気買いした系列店のゴネ得を許すなどということは断じてあってはならない。相手が何十店舗あろうとも,「恋愛したければ出てゆけ」と毅然とした態度で対処すべきである。そうしなければ,高いブランドガソリンを買っている“真面目な”メンバーに示しがつかないではないか。

 もし,恋愛を反省し,系列店主が坊主頭にして謝りに来た時には,緊急特約店会を開催して謝罪会見を行なったうえで,みなみちゃん同様,「研究生」に降格させ,一部の特典を取り上げるか,一定期間仕入価格にペナルティ料を上乗せするようにしてはどうだろうか。そうすれば他の特約店も,「しょうがないな。これにくじけずこれからも一緒にがんばろうな」と温かく迎え入れてくれるに違いない。それでこそ,麗しきグループの団結力というものではないか。

 もちろん,そんな仕打ちには耐えられないという店主も出てくることだろう。そんな人には,朝のニュース番組で峰岸騒動について長島一茂氏が言い放ったコメントを贈りたい。「私の娘だったら,丸刈りにするくらいならAKBを辞めろと言う」─私もまったく同意見。だから私は独立系GSの道を選んだのだ。フライングゲット!

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