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和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.507『恋愛相談』

オピニオン

2014-05-12

 『お互い好きで付き合っているはずなのに,会えばケンカばかり。それでも,「彼のいいところを知っているから」「彼女に結婚願望があるから」などと理由をつけてガマンしたり,見て見ぬフリをしたりしてやりすごしている人は少なくないようです』─。

 5月12日付web版「読売新聞」に載っていた恋愛相談の記事。こんな場合どうすればいいでしょうか?ということで,次の四つから最善の解決方法を選んでほしい。

A.長期間のケンカをいとわず,徹底的に話し合う

B.会う回数を減らし,ケンカになりそうなときは距離を取る

C.これまで相手が怒っていた理由を書き出し,解決していく

D.いったんきっぱり別れて,お互いの心を見つめ直す

 この記事を書いた恋愛コンサルタントによれば,ベストの選択は【B】だそうだ。「目には目を」とケンカに応戦するのではなく,会わないことで,相手に“あれ,変だな”と気付かせる方が得策というわけ。【D】はショック療法。効果が期待できる一方,別れのリスクもある最後の手段とも言える。【C】は前向きな方法ではあるが,この期に及んでは原因ではなく,ケンカそのものを避けて相手に冷静さを取り戻してもらうほうが大切であってイマイチの策。【A】に至っては,お互いに痛めつけ合い,ダメージを蓄積させるだけで逆効果だという。

 恋愛コンサルタントという職業にどれほどの権威があるのか知らないが,恋愛のかたちは千差万別,こうすればうまくゆくなんて簡単なものじゃあない。ましてや【B】のようなやり方は問題の根本的解決につながるとは思えないのだが,まあ,どうでもいい。本論は元売と代理・特約店との関係のこと。「お互い好きで付き合っているはずなのに,会えばケンカばかり」というカップルとどこか似ている両者。そんな元売とはさっさと別れてしまえばいいじゃないか,というわけで,個人的には【D】が最善とは思うが,これまた恋愛と同じく,そんなに単純なものではない。別れてしまったあとのことを考えるとやっぱり不安で,ガマンしてしまうのだ。

 しかし,どこかの時点で,徹底的な話し合いをする必要があるだろう。なぜ元売の100㌫販社GSが系列店向けの卸価格よりも安い価格で販売できるのか,いわゆるブランド料がどれほどの付加価値をもたらしているのかなどの諸点を納得ゆくまで,いや,納得がゆかなくても説明を求めるべきだ。あるいは,こちらの不満や疑問を箇条書きにして元売に回答を求めるなどして,両者のあいだに猜疑が広がらないよ努めるべきではないだろうか。

 あるいは【B】の方法に倣って,「会う回数を減らし」てみるという手もある。つまり元売から買う回数を減らしてみるのだ。元売が“あれ,変だな”と思ってくれればまだ脈がある。ぜ~んぜん気にもかけてくれなければ,相手の“愛”は冷めてしまったのかもしれない。まあ,いずれにしても,不満だらけの元売といつまでも付き合ってゆこうと思えばこその努力であって,さっさと【D】を選択してPBの道を選べば,特定の恋人の顔色をうかがうこともなく,自由にだれとでもお付き合いできるというわけ。そっちのほうがいいと思いませんか?

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