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和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.540『オリックス・バファローズ』

エンタメ・スポーツ

2015-01-05

 メジャー行きが確実視されていた前田健太が残留表明したうえ,年俸21億円のオファーを蹴って黒田博樹が帰ってくることになり,広島カープは俄然,今年のプロ野球セ・リーグの最有力優勝候補となった。昨年まで抑えの切り札だったミコライオの代わりを誰が務めるのか,昨シーズン後半から“絶不調”に陥った主砲エルドレッドがどこまで復調するかなど不安要素もあるが,24年ぶりの優勝が現実味を帯びてきていることは間違いない。

 一方,パ・リーグはといえば,オリックス・バファローズがすさまじい戦力補強を行ない,ダントツの優勝候補となっている。右肘にメスを入れたものの,エース・金子千尋が君臨する強力投手陣に,広島から4年間で40勝を挙げたバリントンが加入。野手陣では,FAで日ハムの小谷野,アスレチックスの中島を獲得。そして,きわめつけは,セ・リーグで2度の打点王に輝いた大砲・ブランコが加わった。『これで優勝できんかったらいつするねん』と言いたくなる。

 石油業界でも,昨年末,業界再編,「新チーム」誕生のニュースが駆け巡った。出光興産が昭和シェル石油を株式公開買付け(TOB)により,全株式を総額5000億円で買収することで,両社が合意したという報道は,両社の特約・販売店にとって寝耳に水だったようだ。ネット掲示板には『“貝族”が“海賊”になる? 』なんて書かれていたが,当事者にしてみれば“上手い!”なんて感心している場合じゃないようだ。特に,買収される側のシェル系GSは,オリックスに吸収合併される時の近鉄の選手の心境と似ているかもしれない。

 近鉄の選手のうち,主力級は新チームに残されたが,それ以外の選手は楽天へ移ることになった。しかし,オリックスにとって大誤算だったのは,近鉄の選手の中で最も手に入れたかったエース・岩隈久志が,オリックスを嫌って楽天へ移籍したことだろう。弱体チームにあって岩隈は孤軍奮闘,2008年にはパ・リーグのMVPにもなった。シェルの有力特約店の中にも,アポロマークになるのを拒んでPBになるような会社が出てくるかもしれない。

 しかし,オリックスの選手のうちの十数人も,加入した近鉄出身選手に押し出されるかたちで,楽天へ払い下げられるか,戦力外通告を受けることになった。つまり,出光の特約店もうかうかしてはいられないということ。もし,シェルと一緒になれば,グループ内でのポジション争いが激しくなるだろう。しかし,それこそが“合併効果”というべきものである。両社が一緒になるということは,オリックスと近鉄が一緒になるどころの騒ぎではない。同じジャイアンツでも,読売とサンフランシスコがくっつくぐらいのことであり,二つの企業文化が融合すればかつてない強力なチームとなるかもしれない。あくまで融合すればの話だが…。とりあえず,両社の賀詞交歓会は合同で開催してみては?

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