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和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.595 『スキャンダル』

エンタメ・スポーツ

2016-02-09

 「芸能ニュース」にはほとんど興味が無いけれど,今年はまだ一ヶ月そこそこで,矢継ぎ早に大物芸能人のスキャンダルが報じられ,ちょっと異様な雰囲気を感じる。まずは,年明け早々ベッキーが既婚のミュージシャンと不倫交際していたとして休業に追い込まれ,翌週にはSMAPの解散&分裂問題が発覚。2月に入るやいなや清原和博が覚醒剤所持の疑いで逮捕され大騒ぎになっている。

 まずはベッキー。彼女をテレビで見ない日は無いといってもいいぐらい,ドラマやバラエティ,CMなどで引っ張りだこだった人気者が,不倫騒動で瞬く間に姿を消してしまった。別にベッキーがいなくなったからといって,国民生活にはほとんど支障はないのだが,不倫を美化するようなドラマを大量に世に送り出してきたマスメディアに,果たして“道徳”を語る資格があるのだろうかと首を傾げたくなる。

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 GS業界で,系列マークを掲げながら業転玉をせっせと仕入れている店は,石油元売から見れば“不倫”しているということになるのだろう。しかし,系列玉と業転玉の格差は広がるばかり。何年か前に西日本で7店舗を展開している老舗特約店の社長から,セルフ&PB化について相談された。私は,明日からでも業転玉を買い,次いで店舗を順次PB化させ,同時進行でセルフ化によるリストラを断行するよう提案したが,特約店会の会長を永く務めていた社長は“そんなに短兵急には…”と逡巡しておられた。結局その特約店は,昨年倒産してしまった。元売が特約店の貞潔さ,忠実さに付け込んで利益をむさぼった結果であるなら悲惨であり,まさに「ゲスの極み」だ。

 続いて,SMAPの解散&分裂問題。国民的アイドルグループで起きた内紛劇。香取慎吾を除く四人はすでに四十代のおっさんなのに,まだ“アイドル”と呼ばれてるなんてちょっと気色悪い。それに,すでに五人とも,各々単独で活躍していたから,解散してもどうということはないと思っていたが,「ジャニーズ事務所」の締め付けが相当厳しかったようだ。

 GS業界でも,特約店が元売から“独立”しようとすると,少し前までは“ウチのマークがなくなればお客が激減する”とか“系列販社を使って安売り攻勢をかける”などと脅されたという話を聞いたものだが,最近は“ああそうですか”と拍子抜けするほどあっさり認めてくれるとか。元売に以前のような統治パワーがなくなってきているのか,それとも,その店が,引き止めるに値しない,むしろ出て行ってもらったほうが良いと見られているのか。“元売二強時代”を目前に控えて,元売もちっこい特約店の駄々を聞いている暇なんか無いのかもしれない。それならそれでいいじゃないか。「そうさ僕らは 世界に一つだけの花 一人ひとり違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい~♪」─。

 清原和博の逮捕については“ああ,やっぱりな”という感じ。報道によれば,巨人時代から覚醒剤を摂取していたとのことで,もしかしたら,芋づる式にプロ野球選手が逮捕される可能性もある。もしそうなれば,賭博事件に続いての不祥事で,巨人は計り知れない打撃を受けるだろう。巨人ファンとしては本当に腹立たしい話である。だから,あんな奴獲らなきゃ良かったのに,といまごろぼやいても始まらない。

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 どんなにプレッシャーやストレスに責めさいなまれたとしても,犯罪に手を染めては絶対に駄目。“そんなこと分かっている”と思うかもしれないが,人間は自分が思っているよりももろい。GSの経営環境は年々厳しくなっており,不安は増す一方だが,過去の栄光に固執せず,現実をしっかり見据えたうえで,きょう一日を誠実に生きてゆくことによって,通算525本のホームランを放った男よりも自分は強い人間であることを実証してゆきたい。

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