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和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.795『開幕』

エンタメ・スポーツ

2020-06-01

 昨日,NHK・Eテレで2010年11月3日に行われた,東京六大学野球の早稲田・慶應による優勝決定戦が放映されていた。3万6千人もの大観衆が集まった神宮球場での大一番。あの斉藤祐樹が,慶應打線を7回までノーヒットに抑え7-0で早稲田優勢で試合が進んでいたが,8回裏,三塁手のエラーをきっかけに,慶應打線が覚醒,2点差まで詰め寄り,球場のボルテージは最高潮。結局,10-5で早稲田が優勝することはわかっているにもかかわらず“あんな雑な捕り方するから落っことすんだよ!“とか“なんでここでスクイズなんだよ!何考えてんだ!”などと,ギャーギャー言いながら観戦し“やっぱり野球はええな~”と改めて感じた次第。

 新型ウイルス禍でオリンピックをはじめ,ほとんどのスポーツイベントが延期や中止に追い込まれる中,遂に今月19日にプロ野球が開幕する。当分は無観客試合とのことだが,やむを得まい。満員の観客が大声を出し,飲食をするスタジアムは,それだけでメガクラスターになりかねない。無観客だと「1試合1億円の損」と言われており,コロナ時代における球団経営は相当厳しい状況になりそうだ。早くも「ポストコロナ」を見据えた,球界再編の構想が検討されているとも報じられている。

 今年は開幕が遅れたため,試合数が120試合となるが,それも“第二波”が発生すれば,否応なく途中で終了となってしまうだろう。よって各チームとも,例年以上に開幕ダッシュが重要となる。過去には1リーグ制(6チーム)時代の1944年に,戦争激化により試合数がわずか35試合だったことがある。優勝したのは27勝し,8割を超える勝率で独走した阪神軍。最高殊勲選手は阪神のプレーイングマネージャーだった若林忠志 投手で,なんと22勝!一方,初代「ミスタータイガース」藤村富美男はたった25打点で打点王に。同年,南方に出征していた沢村栄治が27歳で帰らぬ人となっている。明日をも知れぬ日々を送りながら,選手たちはどんな気持ちでプレーしていたのだろう。

 国土が焦土と化し,国民が飢餓状態にあえいでいたあの時代に比べれば,不便や不安は尽きないとはいえ,いまはまだマシといえるだろう。インターネットによって,必要を100㌫満たせないとしても, 会社に行けなくても仕事ができるし,学校に行けなくても授業は受けられるし,劇場に行かなくても映画は見れるし,お店に行かなくても買い物はできる。オンラインでお茶会も飲み会もできる。そっくり元通りの生活ができなきゃ嫌だなんて我がまま言っても仕方ない。私たちはコロナウイルスと“共存”してゆかざるを得ないのだから,いまできることに満足しつつ毎日を過ごしてゆくしかない。とりあえず,いまはプロ野球開幕を心待ちにしたいと思う。我がジャイアンツは東京ドームで阪神タイガースを迎え撃つ─。

 このコラムも,まもなく800回を迎えようとしている。2004年3月に,油業報知新聞に連載させていただき,同年9月からは,自社のウェブサイトに連載してまいりました。このたび,新たにウェブサイトhttps://lc-system.net/を開設し,このコラムも“新居”に引っ越すことといたしました。少し前に紹介させていただいた,新たに開発・製作したセルフシステム『エルシーシステム』の紹介・宣伝が目的のサイトで, 特に,これまでリライトカード方式のセルフシステムを愛用してこられたGS経営者の方には,興味深い製品だと確信しております。もちろん,これからセルフ化を検討しておられる方や,スマホ決済給油などに関心のある方など,一人でも多くの方々に見ていただき,お問い合わせいただければ幸いです。何卒宜しくお願いいたします。

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