セルフ給油システム・周辺機器 販売・施工
和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.878『2022年はどうなる?』

社会・国際

2022-01-03

 毎年,この時期になると「今年の○□はこうなる!」といった記事がマスメディアを賑わせる。例えば,原油価格については,「ゴールドマン・サックス」の予想によると,経済の回復が進み,航空・輸送分野で需要が拡大するため,平均ベースで過去最高に達するとのことだ。世界の石油需要は2020年代末まで安定して拡大し,日量1億600万バレル前後となる見通しで,エネルギー移行は段階的にしか進まないという。もし,この見通しどおりなら,GS業界もまだしばらく“安泰”ということになる。

 日本経済全体については1ヶ月前にOECD(経済協力開発機構)が公表した見通しで,成長率を3.4㌫と,9月に出した予想値2.1㌫から大幅に上方修正した。ワクチン接種が加速したことと感染率の低下が消費の伸びと投資拡大を後押ししているとの評価によるものだそうだ。しかし,年末からじわじわ増えてきた変異株「オミクロン」が,今後どのような影響をもたらすか余談を許さない状況ではある。

 いまのところ「オミクロン」は,「デルタ」と比べて感染力は高いものの,重症化リスクは低いとのことだが,感染拡大の過程で新たな変異株が発生する可能性は高く,決して油断できないとのこと。日本でも,来週の今頃は感染者数が相当増えていることだろう。そんな中ではあるが,「博報堂」が行った「2022年 生活気分」調査によると,コロナ禍で景気や行動が停滞した昨年の反動から,「旅行」や「外食」や「レジャー」などにお金をかけたいという意識が急激に高まっている。

 一方,同じ調査の,「今年やめたいこと」では,3割超が「無理しての人付き合い」と答えてトップとなった。本格的な“ウィズコロナ元年”ともいえる今年,物質的な欲求を満たすことでストレスを解消しようとする一方で,人間関係を築く意欲は冷めてゆくことになるだろう。「メタバース」に代表される仮想空間でのコミュニケーションが大層もてはやされているが,過度に対面を省いてしまうと,人間本来のコミュニケーション能力が“退化”してしまうと警鐘を鳴らす専門家もいる。要はバランスの問題だと思うが,2022年は,社会のリレーションシップが一段と希薄になることだけは間違いない。

 少々暗くなったので,ライトな話題を。料理レシピサイトを運営する「クックパッド」が発表した「食トレンド予想2022」によると,自炊機会が増えたことに伴い,新しい味や食感を求める傾向が一層高まるとのこと。中東の調味料で,ナッツやクミン,コリアンダーなどのスパイスと塩を配合した「デュカ」は,サラダやお肉にかけるだけでいつもの味がエスニックに変身するとのこと。また,“似せた”という意味の「モック」と「カクテル」を合わせた造語「モクテル」と呼ばれるノンアルコール飲料がお酒を飲まない若者を中心にブームになると予想している。

 お次は,今年のトレンドカラーについて。トレンドカラーは,日本を含む世界17か国での流行色を決めることのできる「国際流行色委員会」という機関が,シーズンの2年前に春夏と秋冬に分けてそれぞれ決定するとのこと。色は人の気持ちに密接に関わるものなので,その時代ごとの「人々の生活の状況」や「消費者の気分」によって,マッチする色合いも変わってくる。2022年の上半期には,環境問題への意識の高まりや未来への希望を背景に,植物などの自然を連想させながらもSFチックな未来を感じさせる「鮮やかなグリーン」がベストマッチなのだそうだ。わかるような,わからんような…。

 最後は,昨年中,私を夢中にさせてくれた大谷翔平選手について,期待を込めた予想を。昨シーズン,故障に泣いたM・トラウト外野手とA・レンドン内野手が回復し,大谷の前後を打つようになれば,相手投手は大谷と勝負せざるを得なくなり,その結果ホームランは50本以上,打率は.280以上,打点は120以上。一方,投手としては二桁は確実で,15勝,200奪三振で「サイ・ヤング賞」を狙ってほしい。大谷のことを考えるとホントわくわくするねぇ。

 ─とまあ,いろいろな予想をしたところで,すべてはコロナ次第でがらりと変わる。結局,人間は自分の歩みを導くことさえままならないのだ。

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