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和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.894『平和に感謝し,プレイボール!』

エンタメ・スポーツ

2022-04-25

 ウクライナで毎日死の恐怖にさらされている人々がいることを考えると,“やわらかい”話題を扱うのが憚られるのだが,比較的平和な環境で暮らせていることへの感謝の気持ちをこめて,今回は久々にプロ野球(NPB) の話題を─。

 まずは,やっぱりこの人,佐々木朗希。4月10日に,バファローズ相手に完全試合達成。NPBにおいて過去15人しか達成していないが,佐々木のそれは“完全な”完全試合と言いたい。内容がエグ過ぎるのだ。13者連続(NPB新)を含む19奪三振(NPBタイ)。その中には,吉田正尚─2年連続で両リーグ最高打率かつ最少三振の無双打者─から奪った3三振が含まれている。

 一方,佐々木に昨日(24日)も5回2点に抑えられ,4位に低迷する昨年のリーグチャンピオン,バファローズ。その象徴的な存在が,打率1割台,本塁打1本と低迷する昨年のホームラン王・杉本祐太郎。新外国人選手もいまのところ期待はずれで,チーム打率は2割を切っており,両リーグ最低。山本由伸を柱とする強力投手陣をもってしてもこれでは苦しい。

 佐々木は17日のファイターズ戦でも8回パーフェクトの“神投球”。私はネット中継を観ていて,朗希君の親でもないのに心臓がばくばく。2試合連続完全試合なんて「人類初」の快挙なのだ。投球数が100球を超えたところで降板したが,マリーンズが1点でも先取していれば,恐らく9回まで行っただろう。私はこの降板は妥当というか,当たり前だと思う。近代野球においては「肩は消耗品」というのは常識。メジャーでも14日,ドジャースのクレイトン・カーショーが 7回パーフェクトのまま降板した。カーショーは翌日,『今朝起きてみて「続投していたら」と考えたりもしたけれど,正しい決断をしたと感じている。全ての決断は10月(プレーオフ)に向かってのものだ』と語っている。さすが,サイ・ヤング賞3度受賞の大投手。優先すべきは個人の栄誉よりチームの勝利だということを完全に理解している。

 バファローズ同様,佐々木の前に手も足も出なかったファイターズだが,延長戦で万波中生がソロホームランを放ち,その1安打のみで勝利した。開幕10試合でわずか1勝となった時には,早くも“ビッグボス”新庄監督の育成・采配に「それみたことか」的な批評が浴びせる輩がいたが,私は,昨年までほぼ無名だった若い野手たちが,凡打でも全力疾走している姿に希望を感じ取った。とりわけ,両リーグ2位の高い守備率が弱体投手陣を支えており,この先,相手チームが“気がついたら負かされていた”という試合が増えてくるのではないか。事実,直近10試合は5勝5敗と善戦しており,成長途上とはいえ今年は4位,うまくすればAクラスも狙えると予想している。

 次はセ・リーグ。実は私は開幕前にタイガースの最下位を“予言”して,野球好きの仲間から笑われた。昨年42セーブのR・スアレスが抜けたとはいえ,投打共に戦力は充実しており,Aクラスは揺るがないと見られていた。だが私は,矢野監督の不可解采配がなければ,昨年も余裕で優勝できたと思っていたので,彼が今年のキャンプ直前に,「今シーズン限りで退任する」と宣言した時,“あ,今年の阪神はダメだな”と安心し,キャンプ中に,余興ではあろうが,監督の胴上げ練習までしたと聞くに及んで,最下位を確信した。

 矢野監督としては,選手が「今年こそ監督を男にしてやろう!」と発奮してくれると期待したのだろうが,人が良いにもほどがある。緊張感は雲散し,忠誠心は溶解してしまった。采配以前の問題であり,指揮官失格だ。しかし,ここまでどん底に墜ちるとは。虎党の皆様,ご愁傷様です。でも,まだ希望を捨てないで。一日も早く矢野監督を解任し,とりあえず二軍監督の平田勝男に代えるだけでいまよりはマシになると思う。そのうえで,次期監督はファン投票で決めてはどうでしょ?

 我がジャイアンツについて書くスペースが無くなってしまった。原監督続投でガックリしていたが,今年は開き直ったのか,実績のない若手投手を次々に先発させ成功している。そして,何といっても翁田大勢!長らく懸案だった絶対的なストッパーがついに現れた(24日現在11セーブ)。ジャイアンツとしては久々にドラ1選手が当たった感じ。新人王は当確,いまの勢いなら2017年にD・サファテ(ホークス)がマークした54セーブのNPB記録を更新し,MVPになる可能性もある。10年振りの日本一目指してGO GIANTS!

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