セルフ給油システム・周辺機器 販売・施工
和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.290『お尋ねします』

GS業界・セルフシステム

2010-01-11

 『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』ということわざがある。わからないことを人に聞くのが恥ずかしくてそのままにしておくと、あとになってずっと大きな恥をかく恐れがあるということなのだが、年をとればとるほど、なかなか“教えてください”とは言いにくいものだ。しかし、最近では、インターネットのおかげで、いまさら聞けないようなことも、恥をかくことなく知ることができる。便利な時代になったものです。

 ところで、人々はガソリンスタンド、とりわけセルフスタンドについてどんな事を知りたがっているのだろうかと思い、早速ヤホー、じゃなかったヤフーで検索してみた。電子掲示板「Yahoo!知恵袋」には、実にいろいろな質問が寄せられていた。『セルフスタンドでの給油の仕方を教えてください』『セルフスタンドでは給油を頼んではいけないのですか』『給油中はエンジンを切らなければいけないのはなぜですか』などの基本的な内容のものもあれば、フルサービスのスタンドで『イキナリ運転席のドアを開けられるのって、普通ですか?』とか、『原付きは挨拶されませんが、あれはそのように指導しているのですか?』など、利用者からの憤りを含んだ質問もある。回答者からは『(そんな目に遭うなら)セルフスタンドを利用した方が良いですよ』とのまっとうなアドバイス。やはりフルサービスの旗色は悪い。

 一方、『最近、有人のガソリンスタンドが無人のセルフスタンドにやたらと変わってきてないですか? 人の居ない無人のセルフの方が世間には支持されているのでしょうか? 人間関係が希薄になっているのかと思うと、ちょっと寂しく感じます。みなさんが有人のガソリンスタンドに求めるモノってなんですか? 』とか、『自分はセルフのガソリンスタンドで店長をしています。本社からお客さんを増やせ!って指示があったんですが、一般の方々が本当に望んでいる事が知りたいです。そこでみなさんに質問です。セルフスタンドで、こんなサービスがあったら行く!とか、こんなコトして欲しい!とかのご意見をお聞かせ下さい』といった、業界人が一般消費者に向けてリサーチしているようなものもあった。

 きわめつけはこの質問。『こんな男どう思います? 彼は私より5歳年下です。正月2日目にあまり行かないセルフのガソリンスタンドに行きました。私は車から降り、ガソリンを入れ始めたら、助手席のドアが開いて、何と彼はタバコを吸っているのです。私は驚きのあまり、「あんた何やってんの? すぐに消しなさい。ばかじゃないの?!」と怒鳴りましたが、彼は事の重大さをわきまえず、そのまま床で消そうとしました。なんという非常識!「そんなところで消したらあかん!あほちゃう?!」とまた怒鳴りましたが、そんな常識ない彼をどう指導したらいいでしょう。彼は指導の仕方によってはこの自己中心的なわがままを改善していくことは可能でしょうか? 常識を守れる思いやりのある人になれるでしょうか? あと、ガソリンスタンドでの喫煙は常識の範囲内でしょうか?』─。

 “そんなこと知るか”とツッコミを入れたくなるような質問だが、こんな質問にもちゃんと回答者がいて、親身になってアドバイスを書き込んでいた。こうなったら、オレもカキコしてみようかな。『ガソリンスタンドの経営者はなぜ元売の社員がいない所で悪口ばかり言っているのですか?どうして賀詞交歓会などの席で面と向って文句が言えないのですか?』『元売からは現金ゼロ日払いを求められているのに、どうしてせっせと元売クレジット会員を獲り続けるのですか?』『これからはガソリンの消費量が少なくなってゆくのは確実なのに、相変わらず不採算必至の量販型セルフを作っているのはなぜなんでしょうか?』『毎週下手なコラムを書いてローコスト・セルフの効能を訴えていますがこんなこと続ける意味があるんでしょうか?』─みなさんのお答えお待ちしてます。

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