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和田商事株式会社

セルフ雑記帳

和田 信治

vol.509『AKB48』

エンタメ・スポーツ

2014-05-26

 そのうち事件が起きるんじゃないかと思っていたが,とうとう…というのが多くの人の感想ではないだろうか。25日に岩手県で開催されたAKB48の握手会で,メンバー二人が男にノコギリで切りつけられた事件─。幸い,二人とも大した怪我ではなかったようだが,心に負った傷は如何ばかりか。

 “会いに行けるアイドル”がウリのAKB48だが,握手会などはさぞかしスタッフによる厳重チェックがなされているのだろうと思ったら,カバンなどの中身はノーチェックだったとか。いまや『国民的』とまで称されているアイドルたちの警護としてはあまりにもお粗末だったといわざるを得ない。

 私は,AKB48が世で騒がれはじめた頃,“こんな,ただかわいいだけの女の子グループ,すぐに飽きられるだろう”と気にも留めなかったのだが,彼女たちが東日本大震災の被災地でたびたび慰問公演を行なう様子をテレビで見てグッと来てしまった。彼女たちが歌って踊る姿にではない。不安な避難所生活を送る子どもたちが,この時ばかりは目を輝かせて「ヘビーローテーション」を歌っている姿に思わず落涙したのである。子どもたちがこんなに喜ぶのなら,日本政府は被災地でのAKB公演に補助金を出してもいいんじゃないかと思った次第である。

 話は変わるが,よくGS経営の研修会で,講師のセンセイが“オンリーワンサービスを目ざそう”などと訴えているけれど,私はそんなものが本当に必要なのか,いやGS業界に“オンリーワン”が存在し得るのかと疑問を抱いている。そもそも,ガソリンなんて日本全国どこで買っても同じもの。セルフスタンドの登場で,給油や接客などを従業員がやってくれるフルサービスはその付加的なサービスによってセルフより高く売ることができると考えられていたが,そんな期待はあっという間に吹き飛んでしまった。フルスタンドは次々と取り潰されるかセルフに改造され,“オンリーワン”の気概はどこへやら,いまでは“セルフに対抗できない”と泣き言をこぼす有様だ。

 結局,GSはどこまで行っても価格,というのが私の考え。「例えば“オンリーワン”ってのは,AKBが給油してくれる,みたいなことを言うんだよ。だったら,まわりの店より10円,いや20円高くても客が列をつくって給油に来てくれるだろうね」─。もっとも,仮にどこかのGSが秋元センセイとタイアップして,『アナタの街のGSにAKBがやってくる!』なんてキャンペーンを展開しようものなら店頭は大パニックとなり,営業どころじゃなくなってしまうとは思うが。特に今回のような騒ぎがあったあとだからとても無理だろう。

 「AKBが給油すればオンリーワン」と言うと,大抵の人は「ハハハ」と笑ってくれるのだが,とにかく私が言いたいのは,GS経営者は“オンリーワン”の幻想を捨てて,価格競争という現実に立ち向かうべきだということ。その鍵は,「セルフ」と「プライベートブランド」,そして「24時間×2名体制」,すなわち「SPB48」というわけ。ちょっとコジハル,いやこじつけ過ぎか。

 ところで,現在,『AKB48 37thシングル選抜総選挙』が開催中である。開票日は6月7日。私は相変わらずAKBのことをよく知らないので,表向きは無関心を装っているが,ひそかに1位は渡辺マユユであってほしいと願っている。

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