セルフ給油システム・周辺機器　販売・施工
和田商事株式会社

　先週は,テレビをつけるとずーっと大雨のニュースだった。九州北部,北陸,週末には東北北部と,次々に線状降水帯が発生してむちゃくちゃ雨を降らせ,町や村を水浸しの泥まみれにしたあげく,農作物を台無しにしてしまった。死者も出ている。

　この10年ほどで,日本列島で発生する集中豪雨事例の半数から3分の2が線状降水帯によって引き起こされていることが分かっている。線状降水帯の名を一躍有名にしたのは2014年8月に広島市などで発生した豪雨被害だった。この豪雨では広島市内で土石流が同時多発的に発生し,77人もが犠牲となった。

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　この時 発生したのは｢バックビルディング型｣と呼ばれるものだそうだ。温かく湿った空気が上空へ持ち上げられることで作られる積乱雲が次々と発生し,列を成すように立ち現れることからそう呼ばれる。ひとつの積乱雲が衰えても,順番待ちの新たな雲が控えているため,激しい雨が数時間にわたり続く。つまり,豪雨の波状攻撃というわけだ。

　線状降水帯の発生頻度が増えているのは,地球温暖化が進行しているためというのが定説だ。海水温の上昇により,年々積乱雲はでかく,たくさん生産されるようになっており,大雨による被害は今後ますます激甚化すると見られている。この勢いはもう止められまい。私たちは,自然界の猛威に怯えながら暮らすしかなさそうだ。

　線状降水帯が過ぎたあとは猛暑。“あつ～い”なんて暑さじゃない。“アチッ！”という感じだ。日本だけの話ではない。米国立環境予測センターによると,7月3日の世界の平均気温は,観測を開始して以降初めて17度を超え,17.01度を観測。翌4日には,17.18度を記録し,2日連続で最高気温が更新された。これまでは,2016年8月に記録した16.92度が過去最高気温だった。地球全体が高熱を出している。

　近年特に危惧されているのは,北半球の4分の1を占める永久凍土が急速に融解していることだという。それまで厚い氷の下に閉じ込められていた有機物が分解され,二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが放出されることにより,気候変動をさらに加速させると見られている。また,その際,｢ゾンビウイルス｣と呼ばれる,太古のウイルスが解き放たれ,人類の新たな脅威になる恐れもあるという。

　そんな危機的な状況にも関わらず,諸国家は二つの勢力に分かれて角衝き合わせているんだから,どうしようもない。ウクライナの環境大臣によれば,ロシアの侵攻によって｢ウクライナの森林の3分の1が燃えたり損傷したりした｣とのこと。昨年2月の侵攻以降,土壌や大気の汚染などの環境破壊による損失額は513億ユーロ(約8兆円)超の規模に上ると主張している。やれやれ…。セルフＧＳで化石燃料を販売しながら,人類の行く末を案じるきょうこの頃。

　最後はネットで見つけたこんなジョークで─。　

　ある日,銀河系中央政府から地球に通知が届いた。『おめでとうございます,このたび｢銀河系宝くじ｣に地球が当選しました。よって地球にお住まいのみなさんの願いをひとつだけかなえることになりました。10日後に,みなさんから寄せられた願いの中から最も多かったことをかなえようと思います』

　そこで人々は集まり,願い事を何にするか議論した｡｢この世界から戦争を無くそう｣｢いや,病気を根絶すべきだ｣｢地球環境を正常に戻すのが先決よ｣─。議論は白熱し,あっという間に運命の日となった｡全人類がわくわくどきどきしながら願い事が何になったのかを待ちわびた｡すると,銀河系中央政府から発表が。

『圧倒的多数で願い事は決まりました』

　人々は驚いた｡｢圧倒的多数? なんだろう…｣

『人間以外・・・・の生物の多数の意見により人類を滅亡させることになりました』─。